大都市のダウンタウンにある学校へ行って驚くことの一つは、子どもが給食の朝食からその日の学校生活が始まるのを見ることです。貧しい家庭の子どもは、家で朝ご飯を食べてこないのです。こうした子どもは、無料の昼食も学校で支給されます。この2食でその日に必要な栄養がとれるというわけです。
以前、私の3人の子どももアメリカの学校で無料の給食を受けたことを書きました。ウイスコンシン州のマジソンにいたときです。私が無収入の大学院生だったからです。私はアルバイトで懸命に家族を支えていました。税金も払いません。定職がないことを申告すると教育委員会から無料の昼食券が送られてきます。どんな国籍の子どもでも貰えるのです。髪が黒くても白くてもいいのです。この昼食券を手にしながら「この国は、なんとおおらかなのか」と思ったものです。
長男が5年生になったとき、「自分でランチを買いたい」と言い始めました。給食券では、片身が狭く感じるような年齢に達したようです。他の友達のように、自分のお金でランチを買いたくなったのです。アメリカの学校の昼食は、カフェテリアに子どもが集まってきて皆で食べます。自分の好きなものをトレイにとります。このランチは1ドルくらいです。ランチのメニューは数は多くはありませんが、栄養がたっぷりです。子どもは持っているお金と相談して好きなものを選べるようになっています。
ミネソタ州のミネアポリスもウイスコンシン州のマジソンも大きな町です。この2つの町の学校での給食風景は、アメリカという国が国境を越えてやってくるすべての子どもを平等に扱うという、友愛に満ちたところであることを感じさせてくれる機会となりました。
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