昔はオルガンといえば、リードオルガンでしたが、今はパイプオルガンのことです。最初にオルガンに出会ったのは昭和40年、札幌ユースセンター教会です。北海道で最初のオルガンでした。このオルガンはアメリカのルーテル教会から寄付された400本のパイプでした。それを組み立てたのは辻宏氏という我が国で初めてのオルガンビルダーです。この人はルーテル教会員でアメリカで長くビルダーとして修行し、今は辻オルガンという工房を岐阜県加茂郡白川町で経営されています。
今日、大きな教会に行きますと必ずといってもよいほどオルガンがあります。日本でもそうです。私の好きな音色は、「バロック・オルガン」と呼ばれるもので、パイプ数の少ないほうです。オルガンの大きさとデザインはいろいろとあります。大勢の人が元気に歌うときの声は大きく、伴奏するオルガンにもそれに相応しいものとなります。オルガンの笛は1本が1つの音を出します。それで音階をなす数十本の笛が1組となって使われます。金管、木管の組み合わせです。この一組はストップと呼ばれます。ストップ数が多いほど、大きな響きとなり、大きなデザインとなります。美しい音色、建物と調和した美しいデザインはオルガンの命といわれます。用途と場所や広さにちょうど良い大きさのオルガンを創るのには、長年の経験と知恵がいるのだろう察します。
欧米では教会の大小に関わらず必ずオルガンがあります。教会堂の大きさによってオルガンも大型になります。小さな教会のオルガンは、会衆から見えるように前面や側面に設置されています。コンサートホールでは、装飾を兼ねて前面に配置されるのですが、それよりもはるかに多くのパイプが聴衆から見えない所に配置されています。その数は数千本から数万本に及びます。
オルガンは、演奏者が操作する演奏台、パイプ群、送風機構、演奏台とパイプの接続部分から成ります。中くらいの教会にあるオルガンは複数段の手鍵盤と足鍵盤を持ち、建物の一部として造られ固定されています。送風機は電気でフ回します。昔は、ふいごを演奏者自身が、もしくは大型のオルガンでは専属の人夫がつきっきりで操作して空気を送っていたといわれます。
辻宏氏が札幌で最初のオルガンを組み立てていたとき、氏がつぶさにオルガンの構造や仕組みを説明してくれました。オルガンとの出会いがここから始まりました。
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