大学には入って、なにをやろうかとうろうろしている矢先、「男声合唱団にでも入るか」という気分になりました。北大合唱団ですが、結構歴史があるのです。大正4年、大学の前身であった東北帝国大学農科大学時代に ポール・ローランドという英語教師が「農科大学グリークラブ」として演奏会を開いたのが先駆けといわれています。今年は創部95年目にあたります。
男声合唱団の呼称はグリークラブといいます。「グリー」とは3声以上の無伴奏の男声合唱曲を意味します。練習は毎週一回、狭い部室でやりました。文字通り男ばかりの部活です。部屋は男の体臭でムンムンしていました。男声合唱を4年間やりますと、楽譜の読み方、歌い方、他の声部を聴きながら自分の歌い方を調整できるようになります。男声合唱はテノール(1, 2)、バリトン、ベースの4声部から成ります。私の所属はベース。従って、メロディはほとんど歌うことがありません。大半が他の声部をいわば支えるような役割です。
夏は合宿がありました。秋に開かれる定期演奏会に備えるのです。それと全日本合唱連盟主催の大学合唱コンクールに出場するためです。定期演奏会では、プログラムに載せる広告集め、チケット作りポスター貼り、音楽著作権協会との交渉などを4年間やりました。演奏会が近づくと各自が割り当てられたチケットを売り歩きます。
定期演奏会当日、舞台に並びますと隣にいた会計の高田という農学部生が「まだ空いている、もっと入る、もっと入れ、」と小声で叫んでいました。演奏曲はすべて暗譜しています。途中で間違うと、隣の仲間がやんわり肘鉄を食らわすのです。「ハモっていないな、、」とつぶやくのもいます。
大学合唱コンクールではいつも北海道代表になりました。全国大会では、慶応大学や関西学院大学の演奏を聴きながら、自分たちの泥臭い歌い方に驚きました。「洗練されていない」のです。井の中の蛙を知らされました。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.at-mhk.jp/mt/mt-tb.cgi/566












コメントする