万国共通な文化の一つにお土産があります。アメリカ人は土産に手作りのクッキーやキャンディー、パンなどを作って家族や近所のパーティにでかけます。土産は人と人をつなぐ緩衝材であったり、親愛の情を表わすものでもあります。もらった土産を飾っておけば、出会いの時の光景が浮かんできます。
アメリカの人に非常に喜ばれるお土産といえば陶器があります。概してカラフルなのがお好きのようです。例えば有田焼や伊万里焼は手にとって本当に嬉しそうな顔をします。友人を訪ねるときは小さな置き皿、結婚式の祝には大皿やサラダボウルなどが適当です。乳白色の生地に上品な赤を基調とし絵画的な文様を描いたもので有名です。豪華さのなかに気品が溢れています。
所変われば品変わるで、土産を受け取らない場合もあります。かつて連邦教育省に専門家を訪ねたときです。インタビューに答えてもらい、資料を沢山貰いました。帰り際に小さなお礼の印として電卓を渡そうとしました。ところが「倫理規定があって、申し訳ないが貰うことができない。」と言うのです。業者との癒着などがあったためでしょうか、個人からのお土産も受け取らないという姿勢にはちょっと驚いたものです。役所は特にうるさいのですね。
ミネソタ大学の先生が来たときに貰った手土産は大きなソーセージです。貰った人は目が白黒です。家に帰って料理してまたびっくり。えらく塩辛いのです。あとで友人らと苦笑いしました。ハワイ大学の先生は、もちろんハワイ産のものを持参します。大学の学長や副学長を表敬訪問することを事前に伝えておくと、「お土産になにがよいだろうか」ときいてくるときもあります。「アロハシャツがいい」と伝えると納得してくれます。表敬の時は、包みを開けてそれを着て記念写真となります。それが学内の新聞に載ります。
昔は使者が中国や朝鮮に貢ぎ物を持ってでかけました。外交上の儀礼でもあり、恭順の意を示すためでもありました。私たちの土産は友情を深めるためです。お土産は今も昔も変わらぬ文化です。
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