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「音楽の泉」 その17 戦場にかける橋

2010年08月30日 テーマ:お知らせ,校長ブログ

終戦記念日も過ぎてなお、戦争の無情さや不可解さが取りあげられます。この体験が風化しないようにすることの難しさがいろいろと語られています。映画は戦争を語り継ぐものとしてその役割を果たしてます。そして映画音楽も一役を担っています。

第二次大戦のビルマを舞台として、戦争の愚かさと人間の尊厳を描く不朽の名作といわれるのが「戦場にかける橋」です。舞台はタイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所とクワイ河です。連合軍捕虜を使って国境に流れるクワイ河に橋を架ける準備が進められます。ニコルソン英軍大佐(アレック・ギネス)はジュネーヴ協定に違反するとして、捕虜収容所長の斉藤大佐(早川雪洲)と対立します。一方、米軍捕虜の海軍少佐(ウイリアム・ホールデン)は脱走を試み、やがて完成する橋の爆破に加わります。

橋の完成によって捕虜となり誇りを失っていた兵士の意気が上がります。戦いに負けて捕虜になった者が自分たちでつくった橋の完成で勝利の気分を味わいます。映画のおしまいでは、橋の爆破を命じられた潜入部隊によって一番列車が通る橋が、無情にも爆破されます。その光景を見ていたイギリス軍士官は「愚かしいことだ。信じられない!」と叫ぶのです。

この映画のテーマ音楽がクワイ河マーチです。数ある映画音楽の中でも最も親しまれている作品の1つとされます。もともとは「ボギー大佐」と呼ばれていたのをこの映画で使ったようです。イギリス軍兵士が口笛を吹きながら歩くこの行進曲は、兵士の士気を鼓舞します。早川雪洲の所長としての演技も見応えありました。テーマ音楽がこの映画を引き立てています。1957年の作品ですが、今日的なメッセージを伝えています。
                     Bridge over River Kwai.jpg 

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