「金次郎さん、今日も暑かねぇ・・・」
「金次郎さん、足元に草が生えちょうばい。採ってやるきね・・・」
「金次郎さん、ただいま。ちょいと休ませておくれ」
本校校庭にたたずむ、二宮金次郎さんと本校近くに住むNおばあさんの会話です。
誰もいないはずの校庭で、時折話し声がする・・・・・・?
中高校生が大好きな「学校の怪談」?「となりの花子さん」?の世界に興味津津、会話をのぞいてみると和やかな空気の中Nおばあさんと、金次郎さんのおしゃべりだったのです。
この像は、Nおばあさんが子どもの頃から旧安宅小学校(本校)にあるそうで、幼馴染のごとくNおばあさんは大切に思っています。安宅小学校が廃校になって、子どもたちの声が聞こえなくなり、金次郎さんとNおばあさんはさびしがっていたところ、明蓬館高校が来てくれて、また賑やかな生徒達の声が運動場にこだまするようになり、学校が蘇って良かったと私に話してくださいました。
それで、私も時折、足元の草取りをしながら、金次郎さんとNおばあさんに無駄話を聞いてもらったりしています。
地域にとっての学校の重みを改めて考えさせられます。廃校となっても、学校はいつまでも子ども達、地域の方々の永遠の居場所であり続けたいものだと思います。
明蓬館高校は夏休みですが、今日も安宅交流センターは川崎町主催の「エコバック教室」の親子連れで賑わっています。明日は「子ども絵画教室」です。金次郎さんも子ども達の声にきっと喜んでいることでしょう。
本校におみえになった時は、ぜひ金次郎さんとおしゃべりしてくださいね。
本校 小賀友子
(追伸:二宮金次郎の略歴)
二宮金次郎(尊徳)は江戸時代末期に農民の子として生まれ、貧しい少年時代を過ごしました。彼は朝から晩まで真面目に働いていましたが、本を読む時間があったらその分働け、というわけで家では勉強させてもらえなかったのです。そこで銅像にあるように、薪を背負っての道中に本を読んで勉強したのでした。
おそらくその勤勉さが小学生の理想・手本としてふさわしいと考えられ、各地に建てられたのではないでしょうか。 金次郎は後その能力を認められ、各地で農村復興などに力を尽くしました。
ナスが大好きな金次郎はある年、その味がおかしいことに気付き、飢饉の到来を予測し、悪天候に強い作物の生産を奨励しました。果たして飢饉はやってきましたが、その地方では餓死者を出すことなく乗り切った、という逸話も残っています。











