「龍馬伝」が面白いですね。
「幕末」なら、とひそかに自信を持っていましたが、知らない事実、
出来事が描かれています。
武市半平太が江戸に出て来ていた、ことも恥ずかしながら知りませ
んでした。もっぱら土佐と京都で活躍していたものだとばかり思っ
ていました。
坂本龍馬、岩崎弥太郎、武市半平太、それぞれの人生模様が描かれ
ています。
その中でも、どんな自由を求めていたのか、微妙な違いがくっきり
してきたのが、2月28日放映分でした。
上士、下士と極端な身分構造が数百年間にわたり存在した土佐藩だ
からこそ、自由への渇望があったのだろうと思います。
遠く明治期になって板垣退助などにより、自由民権運動が土佐を中
心に全国に広がっていったのも、もとはといえば、江戸時代の土佐
藩の身分制社会が影響していたのではないかと思います。
司馬遼太郎も言っていますが、土佐藩では、明治維新に名を借りた、
一種の階級闘争が起きた、のでしょう。
さて、岩崎弥太郎が求めた自由とは、商業の自由、移動の自由だっ
たのではないでしょうか。イギリスで1800年代に興った重商主義型
資本主義が幕末において岩崎弥太郎を先駆けとして始まったのでは
と思います。
武市半平太は、土佐勤王党を率いて思想信条の自由を唱え、実行し
て、散り行く生涯だったと考えられます。
龍馬は、というと、移動の自由(なにせ龍馬が生前の12年間に日本
国中を駆け巡った移動距離は、江戸時代を通しても並ぶものがない
ほどだったそうです)、商業の自由、結社の自由(「海援隊」の隊
長に始まり、日本初の株式会社といわれる「亀山社中」の代表とな
りました)、思想信条の自由、職業選択の自由も求めました。
圧倒的な格差をともなう身分制度から発した革命は日本では生まれ
ず、従って「自由」への渇望は高くなく、「自由」とか「権利」
「義務」の概念の定義化、定着は起きなかったという歴史観がある
が、「龍馬伝」を観ると、そうでもないと思いました。
土佐藩にいた英雄たちののちの行動を見ると、日本の近代化におい
て、自由という概念が短い凝縮した期間に土佐で生まれたのだと考
えざるを得ないような心境になります。
どんな自由を求めるか、人それぞれの価値観が出るものですね。











